うわ〜ドキドキした!久々にドキドキしました。
別に動物園に行ったわけではないのです。
その日はパーク・ウーという滝の見物に行くべく車をチャーター、
公園(?といっても滝以外ないのですが)に着いて中に入ると何
やら山の一部がフェンスで囲まれておりました。看板が立ってい
て密猟者に捕らえられた3匹の子虎の1匹だけが命をとりとめここ
に保護されているというような事が書いてありました。

フェンスの端に畜舎のような物があったのでそちらを覗いていると
「おいで、おいで」と手招きしているラオス人のお兄さんがいたの
でさっそくそちらへ行くとお兄さんはさっさと畜舎の中に消えていき
ました。続いて旦那と2人で中に入ると「うおー!」でっかい虎が寝
そべっているではありませんか。もちろん畜舎の中にはさらに檻が
あるわけですが、いきなり50cmも離れていないところにでっかい
虎がいる事が、同じ建物内にいることが「い、い、いいの?!」と
いう感じです。

異常な動物好きの旦那は目の前の大きな生き物に釘付けです。
吸い込まれるように近寄っていきます。「触りたいんでしょ、触りた
いんでしょ!」と声をかける私に振り向きもせず、声も出さず薄笑い
を浮かべながらただ頷くばかり。

なにせご近所のお宅にオウムを見に行った時仲良くなりたい一心
で噛まれても噛まれても手を引っ込めず血だらけになって帰ってく
るよな奴なんでこちらも焦りました。

び、び、びびってます!見事なピンボケ写真。

「だめよ、聞いてからよ、さっきのお兄さんに」
「へぇ〜クション!」と背後で姿の消えたお兄さんの
大きなくしゃみが畜舎に響いただけで飛び上がるほ
どびびった緊張状態。

出てきたお兄さんに「触ってもいい?」と聞くやいなや
彼は檻の中に二の腕まで突っ込み大きな虎の頭をま
るで猫を撫でるように乱暴にうりうり揺さぶりました。
その瞬間うちの旦那も手を突っ込みよだれがこぼれそ
うな恍惚状態で撫で始めました。

ラオス在住の友人にこの国の医療水準の低さ、骨折し
たら切断も余儀ない、ヘリコプターでタイに移送などと
聞かされていた私はどうしようか迷いましたが
う〜やっぱり触りたい!

フワフワでした、柔らか〜い!
猫好きの私ですが猫と代らぬその美しく柔らかな毛並み
にうっとりでございます。

かくして虎に触ったことが夫婦の自慢となったわけです。

しかし、ラフというかおおらかというか、いきなり虎がご機嫌斜めに
なったらどうするのでしょう。よくテレビなんかで飼いならした熊など
と部外者がご対面するときは関係者は顔は笑顔でもそれなりに緊
張した雰囲気があるじゃないですか。ムツゴロウさんだってライオン
に噛まれた訳だし。

お兄さんが頭を撫でている時に虎のペット君(名前です、ラオス語
で辛いという意味)が大あくびをした時は見ているこちらの目が飛
び出しそうに驚きましたがあくびと共に「フキュー」という可愛い声
が聞こえました。

3人でうりうり触るのでペット君はおもむろに立ち上がり手の届か
ない所に行ってしまったわけですが、今思うとどうして肉球を触ら
なかったんだろうと心から悔やまれます。
せめて後ろ足・・・・
こちらは店番をしている猫でございます、茅ヶ崎ショップの
看板猫と同柄

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